モナ・リザ(Mona Lisa/Monna Lisa)は、ルネサンス期イタリアの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチによる16世紀初頭の油絵。ダ・ヴィンチは1503年にこの絵を描き始め、3年かおそらく4年後まで筆を入れた。
「モナ・リザ」の名称が定着したのは、ダ・ヴィンチの生涯を『美術家列伝』に記したジョルジョ・ヴァザーリがこの絵について『モナ・リザ』と記してからのこと。モナは婦人、リザはエリザベッタの愛称を意味する。
モナリザのモデルは誰?
モナ・リザのモデルが誰であったのかはわかっていない。初めこの絵は「ヴェールをかぶったフィレンツェの娼婦」と呼ばれていた。
ヴァザーリは、モナリザのモデルは、フィレンツェの富豪フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻であると記している。
この他にも、ナポリ公妃コスタンツァ・ダヴァロス、ミラノ公妃イサベラ・ダラゴーナ、侯爵夫人イザベラ・デステなどの人物が、モナリザのモデルの可能性を指摘されることがあるが、いずれも確証はないようだ。
元々は男性の絵?ダヴィンチ本人?
モナ・リザのモデルを巡る憶測は止まる所を知らない。この絵はフランチェスコ・デル・ジョコンドという男性の肖像画であるという議論や、「モナ・リザはダ・ヴィンチの自画像である」と発表する研究者まで登場する混乱振りだ。
結局、現在まで500年以上モデルが確定していないこと自体が一つのミステリーでもあり、その神秘性がモナ・リザの魅力を高めている大きな要素の一つなのだろう。
追記 2008年1月
モナリザのモデルは商人の妻だった?!2008年1月中旬、名画「モナリザ」のモデルについて、ドイツのハイデルベルク大学図書館から重要な発表がなされた。
発表によれば、「モナリザ」のモデルは、フィレンツェの富豪フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻リザ・デル・ジョコンドであるとのこと。この発見により、諸説入り乱れてきたモデル論争に終止符が打たれるのかどうか、今後の動向を見守りたい。