サン・ピエトロのピエタ ミケランジェロ
ルネサンスの理想とも言うべき卓越した大理石彫刻の傑作
「サン・ピエトロのピエタ」は、イタリア・ルネサンス期の巨匠ミケランジェロによる彫刻。ローマのサン・ピエトロ大聖堂収蔵の大理石彫刻の一つ。
古典的な調和、美、抑制というルネサンスの理想の最終到達点ともいうべき完成度を誇り、ミケランジェロの数多い作品の中でもとりわけ洗練され精緻を極めたものとなっている。
ピエタとは、聖母子像の一種で、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などを指す一般名称。
ミケランジェロは、ピエタを題材とする彫刻を4体制作しており、とりわけ「サン・ピエトロのピエタ」は卓越した傑作。本作品によってミケランジェロの名声は確立された。